kanri.online導入までの道のりと試行錯誤から見えたこと#1
明和地所コミュニティでは、2017年からkanri.onlineの実証実験を開始し、2021年3月には管理するマンション800棟に導入が完了しています。
本日は、kanri.onlineの実証実験からお世話になっている明和地所コミュニティ株式会社の織戸取締役にお話を伺います。
明和地所コミュニティ株式会社
取締役 織戸勝広
明和地所株式会社(kanri.online運営会社)
CIO 茨木敏
すべてはここから始まった。マンション管理士の講演と業務日誌
茨木 織戸さんは、マンション管理業界での経験が長く知識が豊富なので、実証実験の際には大変お世話になりました。
織戸 私は、明和地所コミュニティに入社してから約20年近くになります。最初の7年くらいはフロント業務に就き、その後、管理員を派遣する子会社(明和地所ライフサポート)を立ち上げ、今は、明和地所コミュニティで企画部と保全部を担当しています。
茨木 kanri.onlineの開発のきっかけは、織戸さんが受講したマンション管理士のセミナーでしたよね。
織戸 はい。そのセミナーで、「管理員業務日誌を読むことの重要性」について話がありました。
「管理員業務日誌には、日々のちょっとした出来事や変化が記載されている。フロントは、日誌を読むことでお客様とのコミュニケーションに役立てることができる。こんなに情報の詰まった日誌を巡回した時にしか見ないなんてもったいない。」というような内容でした。
確かに、自分自身がフロントをしていた頃、マンションを巡回した時に日誌を読むと、引っ越しが行われていたり、知らない業者が出入りしていたり、いろいろな気づきがありました。
管理員業務日誌をリアルタイムで読むことができるようになれば、お客様満足度の向上に繋げることができるのではないかと思い、茨木さんに相談したのがきっかけです。
最初は日誌を写真で撮影したものを送ってもらうことから始まりましたが、今は、完全にシステム化(データ化)されていてとても読み易くなりました。
フロント業務は、見えないところを変えないと品質が上がらない
茨木 マンション1棟から、実証実験をご一緒させていただきました。私自身は、実証実験を始めた2017年当時は、マンション管理業務をよく知りませんでした。外からマンション管理業務を知ることは、なかなか難しいと言う印象があります。
織戸 管理会社の仕事は、マンションにお住いのお客様にも知られていないことが多いです。マンションの管理員の存在は知っているけれど、仕事の内容は実はご存じない、もしくはお掃除でしょ・・という方が多いのではないかと思います。
茨木 そうですよね。
織戸 例えば、マンションの前に知らない車が駐車されていたり、粗大ごみが放置されていたりした場合に、フロントに報告をして管理員自らが対処したり、フロントが対応したりと、マンションにお住まいのお客様が気付かないうちにトラブルに対処しています。
安心で快適にマンションで生活していただくために、トラブルは小さいうちに解決することが基本だと考えています。トラブルや課題の共有がすぐできるkanri.onlineは、明和地所コミュニティの誇れるサービスになっていると思います。
茨木 マンション管理の業務効率を上げると言ってもすぐに想像できませんが、例えば業務日誌を毎日見ることが業務効率や業務品質が上がると言う発想は、フロント業務を熟知していないと出てこないですよね。
※ 明和管理株式会社は、2023年4月1日付で「明和地所コミュニティ株式会社」に商号を変更しました。
※ 明和ライフサポート株式会社は、2023年4月1日付で「明和地所ライフサポート株式会社」に商号を変更しました。
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